BLOG

レントゲンとエコー(超音波)検査について

整形外科で、まず痛いところの検査といえば
レントゲン撮影が上がると思います。
レントゲンは骨をはっきり映し出すことは得意です。
骨が折れているかどうか、曲がっていないかどうか
石灰化があるかどうか、骨腫瘍がないかどうか、という
全体像を俯瞰することが出来ます。
また、骨密度が低い可能性がある、ということもある程度は分かります。
(はっきりと確定診断するには骨密度検査をする必要があります。)
ですが、レントゲンでは写らないものもあります。
筋肉や神経、靭帯、軟骨などです。
整形外科では、特に痛めることが多い場所です。
そんなとき、エコー(超音波)検査が活躍します。
特徴としては
○レントゲンでは見えない小さい骨折や軟骨の状態も見えやすい
○血流も画像化できるので、痛みの場所が特定しやすい
○筋肉や腱、靭帯、神経の状態が見える
○組織の硬さが評価できる
○注射の針先が見えるので、エコーしながら狙った部位に注射することが出来る
などがあります。
どちらも得意不得意があるので
両方検査することでより多くの情報を得、
そこから更に病名を絞ってゆける、ということです。
現代の整形外科分野では欠かすことの出来ないこの二つの検査、
当院でもほとんどの患者さんで、この両方の検査を実施しています。
迅速に、かつ、よりよい治療法を提供する為に、検査へのご協力をお願いします。